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バスが停めてある駐車場まで歩きながら、俺はミハイさんの様子を伺った。
ダメージとかあるんだろうか。
「む。どうした、泉実。」
視線を感じて、ミハイさんが俺を見る。
「あの、ありがとうございました。」
「?何がだ?」
「海水が、その、あまり得意ではないと後から聞きました。俺、濡れてましたよね?なのに・・・」
「濡れてはいたな。だが!」
何故力説体制に入る?
「おまえを抱えて飛べる機会だぞ!?抱きしめてもよい機会を、海水ごときに邪魔されてなるものか!」
・・・・・・脳に海水によるダメージ甚大だな。
弱るとか、本当に苦手とか、こいつにはないんだろうか。
吸血鬼のくせに、吸血鬼のくせに、吸血鬼のくせに。
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