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真乃ちゃんの言う通りだ。
だけど私は、どれだけ新しい恋愛をしてもこれだけは捨てられなかった。
拓也と結婚してからも、この2つのカップは昔のままここに置かれたままで・・・。
だけど、もう終わりにしなきゃいけない。
全ては・・・アヤのために・・・。
「わかってる。
もうこれは私に必要のないものだもんね・・・。」
そう言ってマグカップを手に取り、部屋のゴミ箱に手の中のものをするりと落とす。
2つのマグカップはごみ箱に落ちた衝撃で勢いよくぶつかり、うち1つは衝撃に耐えられずに取っ手が欠けていた。
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