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「嘘吐け!!」
斗真は私の顔をじっと睨んだ。
「嘘じゃないよ・・・!!
もう、本当にいいんだってば・・・。」
言葉では何とでも言える。
それに勝への思いを引き摺っていた訳じゃない。
ただ、偶然の再会に戸惑っただけ・・・。
「あのさぁ・・・。」
斗真は呆れたように頭を振る。
そして、少し強い口調でこう私に言い放った。
「お前はそう言うけど、アヤの気持ちはどうなる?
彼女の元彼と同じ顔の従業員がいて、お前と彼が顔を合わす度に過去の恋愛を思い出されて・・・。
アヤのためにもちゃんとすっきりさせて来いよ!!」
そう言って斗真は、私に1枚のカードを差し出した。
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