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カードを受け取り表面を見ると、そこには“小料理屋 山百合”と書かれている。
「これ・・・。」
私は驚き斗真の顔を見つめた。
そして、もう一度手元にあるカードに視線を向ける。
「全部気付いてたんだね・・・。」
恥ずかしさと申し訳なさで涙が出そうだった。
だけど彼らの前で涙を見せれば、きっと私はまた彼らに心配を掛けてしまう・・・。
「23時まで営業って書いてるし、きっとまだ彼は店にいるだろ?
電話番号も書いてるから、店に電話して彼を出してもらえばいい。」
ようやく斗真は私に笑顔を見せてくれた。
そして真乃ちゃんも、斗真の隣で優しく微笑んでいる。
「頑張って!
私たち、都那ちゃんとオーナーの関係を応援してるんだから!!」
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