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「こ、これは違うんだ。この女の子は親に捨てられた可哀想な女の子なんだ。だから僕が悲しまないように遊んでいただけであって」
ジト目で睨んでくる暗子ちゃん。その目は信じてないな。
「お姉ちゃん、お兄ちゃんは悪い人じゃないよ」
ピンチに現れる天使。やっぱり僕の妹、姫ちゃんは最高だぜ。
姫ちゃんの言葉に考え込んだ暗子ちゃんは、
「あ、すみません。どうやら兄妹であったようでして、どうやら私の勘違いでした。間違い電話をしてしまってすみません。では」
言って、ぶちっと電話を切り、不満げな表情を浮かべた。
頼むから逮捕出来なくてがっかりみたいな表情を浮かべないで欲しい。
「で、こんな無垢な女の子の弱みを握って変態さんは一体何がしたいのですか? 私の時みたいに性感帯でも探したいのですか? さすが変態隅谷君。幼女でも容赦しませんね」
話がちょっと飛躍しすぎだよね?
僕は姫ちゃんの弱みなんか握ってないよ。あれはあの子の本心だよ。
「いや、別に何かしようとか言うんじゃなくて、少し姫ちゃんと遊ぼうかと。僕は暗子ちゃんにしかセクハラしないから安心して良いよ」
うわっ。ごっつい睨んでる。これでもかと言わんばかりに睨んでる。
不満があったら是非ともその可愛い声に出して言って欲しいね、興奮するから。
「……本当に私だけにして下さいよ。他の女の子にがっついたりしたら警察沙汰で済まなくなりますよ。隅谷君、分かりました?」
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