第1章 出会い

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東京連盟館 連盟長室にて コンコンとドアが叩かれる。 男は机に向かったまま「どうぞ」と答えると、その主は部屋に入ってきた。 高級なスーツをぴっちり着ている小太りな男は、机に向かって作業している男に向かって言う。 「連盟長、ワシントン連盟長から連絡をくれとの指示が」 「ん、分かった。いつでもいいんだな?」 「はい、よろしいはずです」 「よし、下がっていいぞ」 「は。……連盟長」 「ん、なんだ?」 「何をされているのですか?」 「んー。お絵かき」 そう言うと、小太りな男はため息まじりにこう言った。 「連盟長、いい年なんですから、仕事をしてください」 「おいおい、俺の絵をそこらの幼稚園児と一緒にするな」 「一緒にはしておりませんが……」 「まぁ、とりあえず下がれ」 そう言うと、その小太りな男は呆れたようにため息をつくと、一礼し部屋から出た。 「んー、暇だし連絡するか」
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