2年前

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「ならいいね、玲奈。みんな仕事で来ているんだ邪魔しないようにね」 明らかにほっとした社長が、追い出しにかかる。もぅ、ほんとに終わりなんだ。 「はい…すみません、お邪魔しました」 ドアを開けて出ていくあたしのことは誰も気にせずに、撮影の順番についてきゃあきゃあと会話が弾ける。 もう一度ドアから出る前にお辞儀をしたけれど、きっと誰も気づかなかった。 はぁどうしよう。 人生設計の、初めからつまずいた感じ。 それはそれは小さい頃から綿密に計画して、何度もシュミレーションをしたのに、こんなことがあるなんて。 おっぱいが大きくなりすぎたのが、恨めしい。びよんとシャツの前を引っ張ってみたら、伸びた生地は横にしわを寄せて胸に張り付く。 とりあえず時間のできたあたしは、ふらりとコンビニで唐揚げと豆乳を買っていた。やけ食いにカロリーは関係ない。 これからどうしようかと、唐揚げを頬張りながら考えていると、スマホがふるふると震えた。
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