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ダキシ「此処からどうする?」
アイフリード「行き先は遠いの??」
黒猫「ん~…行きたい所まではそう遠くは無いけど…アタシは一瞬で行きたい…」
シン「だけど、彼らが居る事を考えると歩いて移動するべきだよ?彼らの目的が判らないからね」
ダキシ「それは一理有るな。一応武器を構えながら行くか」
そう言うと、ダキシは愛刀を抜いた。
柚梨「ダキシさんの武器って刀だったんですね」
ダキシ「ん?格好良いだろ♪」
黒猫「刀はねぇ♪」
ダキシ「刀の錆びにするぞ!?」
黒猫「ニャ~♪ダキしゃん怖いぃ♪」
柚梨がダキシの刀をまじまじと眺めると、すかさず黒猫はからかうと又も始まった争いに一同は溜め息を吐いた。
シン「アキ…いい加減にしないと頭ぶち抜くよ?」
黒猫「はーい♪止めます♪」
ダキシ「お前たまに滅茶苦茶怖いから…」
シン「嫌ですねぇ…勿論冗談ですよ。さ、行きましょう」
シンは自身の銃を黒猫に突き出すと、笑顔でそう言うと争いは中断した。
それを確認すると、シンは目の前の森に足を踏み出した。
黒猫「~♪やらったったー♪ぴらぴらるんるんるーん♪~♪」
ルカ「ふふふ…アキさんはその歌本当に好きですね」
黒猫「好きだよぉ♪楽しい気持ちになるからねぇ♪何より…今は嫌な事を全力で忘れたい!!
~♪元気でハッピー♪楽しくハッピー♪~♪」
一同が周りを警戒しながら歩く中、黒猫はシンの肩の上で暢気に歌を唄っていた。
それでも時に周りを見回して何かを確認しているようだった。
黒猫「げっ…」
ダキシ「どうした、アキ?!」
黒猫「鳥達が彼奴らが此方に向かって来てるって…」
柚梨「彼奴らって…海賊の!?」
突然顔を歪めながら告げた言葉に、柚梨は怯える様に声を上げた。
ダキシ「何!? 距離にして何れ位だ?!」
黒猫「ん~…直線300m…」
アイフリード「こんな森の中じゃ逃げ場は無いわね(苦笑) どうするの?」
シン「下手に隠れるより相手の目的を知る為にも迎え撃った方が良いと思いますよ」
ダキシ「お前…滅茶苦茶楽しそうだな」
シン「嫌ですね。そんな事無いですよ?」
ダキシに指摘されるも、シンは心外だ…と言わんばかりに答えるも口元は若干笑みを浮かべていた。
ダキシ「…まぁ、良いけどな。危なくなったらアキの力で逃げれば良いからそうするか」
黒猫「良くない!! 最初っから逃げようよぉ(泣) 絶対にその方が良いって(泣)」
泣きながら訴える黒猫の言葉をダキシは綺麗に無視すると、先頭に立ち歩を進めた。
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