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アオゲンビンデ海賊団は今日も平和な航海をしていた。
すると、そんなアオゲンビンデ海賊の船…バンデ号の上空に眩い光の球体が姿を現した。
シン「あ……」
ダキシ「どうした、シン?」
シン「何でも無いですよ?」
光の球体に気が付いたシンは直ぐ側に居たダキシから一歩距離をおくと笑顔でそれに答えた。
首を傾げるダキシは直ぐにその理由を知る事になった。
黒猫「シン、ただいまぁ♪」
シン「お帰り、アキ。
あれ?柚梨さんは一緒じゃないのか?」
黒猫「一緒だよぉ♪」
光輝く球体の中から降ってきた黒猫を優しく抱き止めたシンは、柚梨も一緒に降って来かと思って居たのか疑問を投げ掛けた。
ダキシ「!! 柚梨ちゃんもか!?」
柚梨「きゃぁぁぁ!!」
どしーーん!!
黒猫とシンの会話を側で聞いていたダキシは、黒猫同様に降って来る柚梨を心配してか上空を慌てた様子で見上げると、背後から柚梨のモノと思われる悲鳴と落ちたと思われる物音を耳にした。
ダキシ「えっ……」
黒猫「やったぁ♪ビンゴ♪」
シン「あーあ……」
声を上がった方を見た黒猫と二人は驚いた表情でそちらを見詰めた。
柚梨「イタタタタ……くない??」
???「……うぅ…」
柚梨「きゃっ!? す、済みません!!」
落下の衝撃で声をあげた柚梨だったが、痛みが無い事に驚くが直後に聞こえた声に自分がどう言う状況なのかに気が付くと謝罪の言葉と共に直ぐに慌てた様子で立ち上がった。
柚梨「ルンさん、本当に済みません!!」
ルン「イタタタタ…いや、柚梨が悪い訳じゃないから構わないよ」
黒猫「それに、若い子に乗っかられて嬉しいもんねぇ♪」
ルン「そうそう♪若い子は良いねぇ♪…って違うわ!!」
ダキシ「ルン…引くわ…」
柚梨「………」
謝罪する柚梨を優しく宥める様子を見た黒猫はルンを茶化した。何時ものやり取りなのかその言葉に乗り突っ込みで答えるルンに、周りの人間は冷たい眼差しを向けた。
ルン「おい!! 冗談だって判ってるだろ!? そんな目で見るなよ!!」
ダキシ「だってルンだしな…」
黒猫「柚梨気を付けてぇ♪」
柚梨「………」
ルン「一寸待て!! 柚梨も無言で俺から距離を取るなぁ!!」
シン「はぁ…アキもダキシさんもキャプテンで遊ぶのそれ位にして下さい。柚梨さんも冗談だからね?」
バレたかと言った表情でニヤける黒猫とダキシに、ルンは勘弁してくれと言った表情で頭を抱えた。
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