第六章 本当に貴女は何なの? <前半>

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ルン「…で?今日はどうしたんだ?」 黒猫「ん?あ、そうだったぁ♪あのね、お願いが有って来たのよぉ♪ ねぇねぇ、盾…じゃなくてアタシ達の護衛してよぉ♪」 頭を抱えて居たルンに突然問い掛けられると、黒猫はそうだったと言わんばかりに答えた。 ダキシ「お前今思いっきり盾言っただろ?今度は何考えてるんだ!?」 黒猫「えへへ♪冗談だよぉ♪ あのね?一寸アタシが生まれた場所に柚梨を連れて行きたいんだぁ♪」 シャッポ「そう言う事ね。確かにアキを守る人間が必要ねぇ♪」 ルン「はぁ!? 柚梨じゃなくてアキを守るだと??」 柚梨「どう言う事ですか?」 黒猫の言葉にしゃっぽが納得した声を上げると、すかさずルンが疑問の声を上げた。 シャッポ「何驚いてるのよ?? 当たり前じゃない」 ダキシ「だから何でだよ?アキなら自分の身ぐらい自分で守るだろ!?」 シン「…いや、アキには無理ですよ。もしアキを狙う人が居て、柚梨さんを人質に取られたら自分は二の次ですから。どんな状況であろうと」 柚梨「えっ…?」 しゃっぽとシンの言葉に柚梨は驚きの表情を見せた。 柚梨「貴女なら真っ先に自身が助かる道を選びそうだけど…」 黒猫「酷いなぁ♪アタシは第一に柚梨の事を考えちゃうよぉ♪」 柚梨「どうだか…」 ダキシ「それにしたって、アキなら柚梨ちゃんを助けて自身も助かる様にだって…」 シャッポ「それも可能と言えば可能だけど、一寸難しいわよ?今回は危険は無いだろうけど、念の為誰か一緒に行った方が無難ね」 柚梨「どう言う事ですか!?」 しゃっぽの言葉に柚梨は更に訳が判らないと言った表情をした。 シン「…もしかして、未だ何も話してないの?」 黒猫「うん♪此から話そうかと思ってるからぁ♪」 シン「それなら柚梨さん。行ったらその疑問が少しは解決すると思うから、先ずはアキの生まれた場所に行こうか。 あ、勿論俺行きますから」 ダキシ「だったら俺も行こうかな。最近体動かしてないし」 ルン「ダッちゃんが行くなら俺は船に残ってるか」 ダキシ「ん?ルンが行かないなんて珍しいな。それなら俺とシンで…」 ???「一寸待ったぁ!!」 ダキシが黒猫の生まれた場所に向かうメンバーを決めた瞬間に背後から大きな声でストップを掛ける声が響いた。
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