5人が本棚に入れています
本棚に追加
響き渡る声に一同が振り向くと、其処にはｱｲﾌﾘｰﾄﾞとルカが立っていた。
ﾀﾞｷｼ｢アイさんもルカもどうしたの？｣
ｱｲﾌﾘｰﾄﾞ｢うちらもついてって良い？｣
黒猫｢アイしゃんもルカしゃんも来てくれるのぉ??｣
ﾙｶ｢わたしもご一緒したいんですけど…足手纏いになりますよね…｣
二人が来ると喜んだ黒猫に、ルカは自身の弱さを苦悩して顔を歪めた。
黒猫｢大丈夫♪来てくれるならｱﾀｼが全力でダキしゃんを盾にするから♪｣
ﾀﾞｷｼ｢おい!! 其処は自分で守るとか言えや!!｣
ｼﾝ｢でも何があるか判らないので危ないですよ？｣
ｱｲﾌﾘｰﾄﾞ｢二人には負けるけど、うちも強いよ？ルカさんもうちが出来る限り守るし♪それにうちらもアキの事ちゃんと知りたいのよ｣
一緒に来る事を止めようとするシンにｱｲﾌﾘｰﾄﾞは笑顔でそれを拒否すると、今度は黒猫に少し寂しそうな笑みを見せた。
ｱｲﾌﾘｰﾄﾞ｢アキは余り自分の事を話さないから…｣
ﾙｶ｢仲間だと思ってるのはわたし達だけですか？｣
黒猫｢アイしゃん…ルカしゃん…｣
ｱｲﾌﾘｰﾄﾞ｢…って事で、今まで寂しい思いをさせた罰として暫くお肉あげないからねぇ♪｣
黒猫｢いやぁぁぁ(泣) ちゃんと話すからそれだけはぁ(泣)｣
ﾙｶ｢約束ですからね｣
泣きながら訴える黒猫にｱｲﾌﾘｰﾄﾞは悪戯っ子の様な笑顔を向けてると、ルカは優しく黒猫の頭を撫でた。
ﾀﾞｷｼ｢…仕方無い…アイさんとルカは出来る限り俺達が守るか｣
ｼﾝ｢ですね｣
黒猫｢それじゃ行くよぉ♪良いかなぁ??｣
黒猫は皆が頷くのを確認すると、小さな声で呪文を唱えると皆の周りを光輝く膜が覆った。
ﾀﾞｷｼ｢ルン!! 留守頼むな!! 帰ってくるまで船に居ろなぁ!!｣
ｱｲﾌﾘｰﾄﾞ｢ｷｬﾌﾟﾃﾝ♪帰って居なかったら食事に毒盛っちゃいますからねぇ♪｣
ﾙﾝ｢げっ!! し、しないから気を付けて行ってこい!!｣
ｼｬｯﾎﾟ｢気を付けてねぇ♪ﾌﾌﾌﾌ♪｣
挨拶が終わるのを確認したかの様に、終わると同時に一同を覆っていた光輝く膜は一瞬にして収縮すると形を消し去った。
最初のコメントを投稿しよう！