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だからと言って、俺は関与していない。それは俺自身が一番良く知っている。だって本当に知らなかったからな。
仮に狂座再興が本当だとして、俺は関わるつもりも無い。
まあ、良いんじゃないか? 復活したら復活したで、好きにやらせればいい。それだけ今の世に望まれたって事だ。俺の知った事じゃない。
俺は……もう二度とこの力を使わないと決めた。俺の行動原理は、愛する家族を守る為だけにある。
裏に関与する気も、協力する気も無いがもし、今の狂座が俺の意にそぐわないものであれば、その時は容赦しないがな。
ん? 話が脱線したか? まあ今の狂座なんて、どうだっていいんだよ俺は。アンタも現状がどうのとか、ホントはどうだっていいんだろ?
……やっぱりね。あくまで前ふりか。気にいった。
本題はやはり、かつての俺の事か……。
いいだろう。話してやるよ。もしかしたら、俺は誰かに胸の内を明かしたかったのかもしれないな……。
よし、善は急げだ。さあ――刮目せよ。“元”狂座、執行部門所属。かつて『冷血』と謳われたSS級エリミネーター、コードネーム『時雨』の生き様をな!
――って、ちょっとかっこよかったろ今の?
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