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先ずは何故、俺が狂座のエリミネーターになったからだな。そして何処で、狂座を知ったかも。
……今更言い訳しても始まらないな。俺はこの裏の道に進む等、毛頭無かった。考えてもいなかったといっていい。
じゃあ何故、この道を選んだか?
まあ、あれだ。人生~色々、男も~色々って事。成り行きで何となくってやつよ。
特にやる事も無かったしね。とはいえ後悔もしてないし、正義感も罪悪感も欠片もねえよ。
俺は……これまで生きていなかった。表での俺は死んでいたも同然。
何故なら、俺は親の顔も知らない。物心ついた時には、自分一人だった。
いわゆる施設の出ってやつ? 捨てられたらしいよ俺。
ん、何? もしかして哀れんでいるとか?
冗談はよしこさんだ。こんな事はこの世の中じゃ、珍しくともなんともない。だから俺は両親を恨んだ事はなかった。ってか、顔も知らない奴を恨む事自体、ナンセンスってもんだ。
それに……どんな理由か知らんが、また知りたくもないが、俺を捨てたのはある意味、正解だったと思うよ。
そりゃそうだ。自分の子供が、こんな化け物じみた力を持っていたのなら尚更だよな。
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