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変わり果てた風景を見て、呆然と立ち尽くしていた。
暫くして俺は、段々と近づいてくる声によって意識が戻った。
やがて、元森林だったここに黒ローブを身にまとった集団が集結した。何かのオカルト教団か何かかと思ったが、抉れた大地、倒れた大木や残骸、魔物の死体を調べ始めたので恐らく違うだろう。
これだけの馬鹿げた災害だ。そりゃどっかの国の調査員でもメディアでも飛んでやってくるだろう。
そして、その他数名男女が俺に敵対の色が灯った視線を向ける。
手には剣・短剣・杖・銃などなど、他には暗器を持っていた奴もいた。当然、その凶器はこの災害の元凶たる俺へと向けられた。
とりあえず、ヘッドスピンで起こってしまった災害が原因で調査しに来た人達に武器を向けられたので抵抗したら殺された、とか意味の分からない死に方はしたくなかったので、俺は迷わず降伏の印として両手を上げた。
「武器を下ろしてやるがいい。」
と
武器を向けた集団はその声に反応し、中心に道を作るように退きはじめた。俺の真ん前まで歩を進め堂々と立つ赤髪のつり目の女性。
一言で表現すると、めちゃシコボディ。簡単に言うとボンキュボンのポニテの女性。顔立ちも整っており美人、年齢で言えば二十代前半だろうか。学生時代は竹刀持って生徒会長でもやってそうな感じだ。
イマイチ分からんという奴は一度学生物のエロゲでもやってこい。なんとなく分かる。
そんな赤毛の女性から舐め回されるように観察された後、彼女は口を開いた。
「君は一体、何者だ?」
逆に思った。物騒なもん持ったアンタらが何者なんだと
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