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~一ヶ月後~
異世界グリフォールの世界地図から丁度中心に位置する国。
名をアルモニカ。大陸一自然豊かな国であると同時に魔法に関連する蔵書、魔法による技術も大陸随一と謳われる、と言うのを『彼女』から聞いた。
ここはアルモニカ王国の王都グリモア。
『最も魔法の匂いがし最も魔法の技術が集まる都市』と称されている。
因みにグリモアとは、俺の世界だと19世紀ごろフランスで流行った悪魔を召喚するための魔導書の事である。(最も魔法書の歴史は長く、その歴史は紀元前のエジプト ヘレニズム文化には始まっていた。)
霊的な力を呼び起こしたりするのが主だったとか。
当時のキリスト教は魔術を禁止してたって話だが、そういった魔導書グリモワールがヨーロッパ各地で数々と作られていったと。
世俗的な魔術が民衆に広まったっていうから、それぞれのちょっとした欲望を叶えたかったのかね?
何故俺がそんな事を知ってるかって?
・・・・人にはな、触れちゃいかん過去があるんだよ。分かれ(黒歴史)
まぁ、そんな事はどうでもいいな。
今から丁度一ヶ月前、俺が大竜巻を起こした騒動から今の俺の処遇について話させてもらうとしよう。
あの後、俺は元・森林に現れたローブの集団『冒険者ギルド』という組織によって拘束され、ここ王都グリモアにある本部へ連行された。
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