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とここで、ストレスで髪の毛が抜けそうなベンジョニ―(愛称ベン)中年に代わり俺に最初に話しかけてきた生徒会長(命名)へバトンタッチした。
俺に対し高圧的だったベン君が恐縮したように退室して行ったので彼女がこの組織においてかなり優位な立場である事が推測できた。
彼女は名はエリア・アリアストン。
結論から言えば予想以上。その地位はこの冒険者ギルドという組織の長『ギルドマスター』だった。
思えば、森の災害(命名:ヘッドスピンタイフーン事件)で、黒ローブの連中はこの女性に対してかしこまった態度だったなと一人納得した。
彼女は一方的に俺に質問はせず、状況が把握できていない俺にこの国が世界地図から見てどの位置に属し、どういった場所であるか、そしてこの組織について細かく教えてくれた。
俺がここが異世界だと悟ったのはこの時だ。
そして、俺が必要最低限の情報が得られたところで俺の正体についての質問に移った。
俺としては、さっきの中年男よりかはずっとやりやすかったし質問も混じえて色々教えてもらった。そして何より、俺はフェア・・・平等というのがポリシーだ。
それに別に隠す必要性がないと判断した俺は、自身に起きた出来事について話した。
気がついたら、別の場所に飛ばされた事、髪が喪失したこと、色んなショックで色々やったら災害になったこと、多分この世界が俺の知ってる世界ではないこと 等
随分と溜まっていたのか、俺は声を荒らげることもあったがそれでも黙ってエリアは聞いてくれていた。
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