不器用な大人の恋は実るのか

15/33
前へ
/33ページ
次へ
「なっ、何って、そういう意味じゃないの?」 「……おまえ、悟になんか言われたの?」 眉間にしわを寄せた坂崎に詰め寄られ、私はソファーの方へと後ずさった。 「え……っと、安藤さんとのこととか、あと男の拠ん所ない事情で付き合った人たちの話……とか?」 「あいつ……コロス」 あ、あれ? なんか微妙に聞かされた話と違ったような気もするけど………。 坂崎の迫力に気圧されて、私はそのまま、ソファーにすとんと腰かけてしまった。 そんな私を坂崎は上から見下ろして、ふーーっと大きくため息を吐く。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

945人が本棚に入れています
本棚に追加