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頭からザアザア熱いシャワーを浴びる。
いつになく強気な坂崎に、キスだけですむんだろうかと内心ビクビクしていたけれど、意外にも坂崎はそっと唇を重ねただけで、すぐに私をその腕から解放した。
「とりあえず、シャワーすませてゆっくりしよう。
俺、ちゃんと紺野と話したいんだ」
その瞳に邪なものは見えなくて、ちょっと安心した私はお言葉に甘えることにした。
坂崎の用意してくれた服に着替えて、脱衣所から出ると、坂崎はリビングのソファーに腰かけてテレビを見ていた。
まさかこんなことになるなんて思ってなくて、当たり前だけど、何も用意して来ていない私は、仕方なくすっぴんで坂崎の前に立つ。
「坂崎、シャワーありがと」
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