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「なっ、ナニそれっ!?
人が真面目に話してるのにっ!」」
「俺だって、いたってまじめだよ」
なんか、こうなってから坂崎の掌でいいように転がされているような気がしてならない。
でも、それを心地よく感じている自分もいるんだ。
今まで感じたことのない感情に、私はずっと翻弄されている。
「それに、仕事の上では仕方ないけど、俺はもう桜屋デパートにも紗耶香にもあんまり関わりたくないんだ」
「あ……」
ここに来る前、各務さんに教えられたことが頭を過る。
信じていた人にあんなふう、に裏切られたら、そう思ってしまうのも仕方のないことなのかもしれない。
「紺野も悟に聞いたかもしれないけど、俺の父親、桜屋デパートの社員だったんだ」
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