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「失礼しましたっ。どうぞごゆっくりっ!」
店員は、来た時と同じかそれ以上に大きな声を出して、そそくさと個室から出て行った。
「ねえ、坂崎も食べない? これすっごく美味しいよ!」
紺野はまるで何もなかったかのように平然とした顔でシャーベットを口に運んでいる。
……なかったことになんてさせるかよ。
「なあ、紺野?」
そして、またさっきの様に紺野との距離を詰める。
一瞬、紺野の剥き出しの肩がピクンと揺れた。
「とりあえず、ここ出ない?」
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