第5章

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     負の連鎖に陥ってしまいそう。 こんなんじゃダメだ。 しっかりしなきゃ。 今日にでも真央ちゃんと話をしよう。 定時で仕事を終えて、まちぶせでも何でもする。 そう決心して、仕事に取り掛かった。 午後六時 定時を過ぎてしまったけれど、強引に仕事を終えて会社を飛び出した。 真央ちゃんは、まだ仕事をしている。 今日は少し残業をするつもりなのかもしれない。 会社の真向かいの喫茶店で、真央ちゃんが会社から出てくるのを待った。 ちょっと強引過ぎるかも……。 コーヒーを飲んで溜め息を吐くと、急に自分がしていることが虚しく思えてくる。 こんなことをして何になるのだろう。 わたしが真央ちゃんを裏切っていたのは事実なのだ。
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