第5章

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   もしかして、真央ちゃんが? まさか……。 そんな筈は無いと否定したくても、それ以外に考えられなかった。 「……参ったな」 これからどうしよう。 陰口だけで済むなら、わたしが我慢すればいいけれど……。 はぁ。 今日何度目かの溜め息を吐いたときだった。 「どうしたんだよ?」 「えっ?」 顔を上げると、デスクの直ぐ横に社長が立っていた。 「あ、いえ。なんでもありません」 慌てて仕事に手を付けるフリをする。 あれ?わたし、何をしている途中だっけ?
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