第5章

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     バッグから携帯を取り出して、真央ちゃんにメールを打った。 向かいの喫茶店で何時間でも待ってる。 だから、お願い。 話を聞いて欲しい。 メールを送信すると、また溜め息を吐いた。 ……来てくれないかもしれない。 もし、来てくれたとしても、真央ちゃんの怒りは収まらないだろう。 それでも、自分の正直な気持ちを伝えたいと思っていた。 「真央ちゃん」 それから一時間後 喫茶店に現れた真央ちゃんは、冷やかな視線をわたしに向けながら近付いて。 それから、無言でわたしの正面に腰を下ろした。
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