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PM10:00
わたしの部屋のインターホンが鳴る。
社長が訪ねてきたのだ。
思っていたより随分と早い到着に、お風呂上りで濡れたままの髪を手早くお団子に纏めて、ロックを解除する。
確か今夜の接待は、お酒好きの催事担当者とだったよね?
まさか、途中で抜けてきたの?
「お疲れ様です。……ッ?」
ドアを開けて出迎えると、いきなり社長がわたしを抱きしめた。
「社長?」
もしかして、酔ってる?
社長からお酒の臭いがした。
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