第5章

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     PM10:00 わたしの部屋のインターホンが鳴る。 社長が訪ねてきたのだ。 思っていたより随分と早い到着に、お風呂上りで濡れたままの髪を手早くお団子に纏めて、ロックを解除する。 確か今夜の接待は、お酒好きの催事担当者とだったよね? まさか、途中で抜けてきたの? 「お疲れ様です。……ッ?」 ドアを開けて出迎えると、いきなり社長がわたしを抱きしめた。 「社長?」 もしかして、酔ってる? 社長からお酒の臭いがした。
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