第5章

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      わたしの頭を撫でる大きな手。 逞しい胸板。 低くて優しい声。 わたしを見詰める熱い眼差し。 そのすべてが、わたしをドキドキさせる。 大好き。 社長を幸せにしたい。 これから、影で社長を支えていきたい。 だから、もっと強くなろう。 社長の為に。自分の為に。 「亜矢、今何を考えている?」 「……これからの、二人のこと……」 そう言って微笑むと、社長の優しいキスが降ってきた。
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