第5章

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  もしかして、怒ってる? でも、社長だって、真央ちゃんと楽しそうにしてるじゃない。 そう思いながらも、ちょっと嬉しかったりして。 にやけてしまいそうになるのを必死に堪えて社長の様子を窺っていると、社長は席を立って一階に下りていった。 すると その後を追うように、真央ちゃんも一階に降りていく。 「…………え?」 なに、これ。 なんだか、嫌な予感がする。 胸騒ぎを払拭するように頭を振って、コーヒーを口に運ぶ。 落ち着け、わたし。 何もないはずだから。 うん。大丈夫だって……。
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