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土曜日の遅い朝、わたしはまだベッドの中で微睡んでいた。
昨夜のお酒が残っているのか、少し頭痛がするけど、コーヒーでも飲めば治まるだろう。
そんな事を考えながら何気無く寝返りを打つと……。
「きゃっ」
見慣れた顔がすぐ近くにあって驚いた。
「ん~、どうした?」
今起きたのか、焦点の定まらない瞳でわたしを見詰める。
その人は……
わたしの上司、伊原雅史だ。
「おっ、おはようございます……」
しまった。
また、やってしまった。
わたし、こんなに酒癖悪かった!?
恐る恐る自分の体に手を伸ばしてみる。
あ……やっぱり。
何も。そう下着すら身に付けていない。
シーツを少し捲ってみると、胸の膨らみに無数の赤い印。
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