第4章

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      土曜日の遅い朝、わたしはまだベッドの中で微睡んでいた。 昨夜のお酒が残っているのか、少し頭痛がするけど、コーヒーでも飲めば治まるだろう。 そんな事を考えながら何気無く寝返りを打つと……。 「きゃっ」 見慣れた顔がすぐ近くにあって驚いた。 「ん~、どうした?」 今起きたのか、焦点の定まらない瞳でわたしを見詰める。 その人は…… わたしの上司、伊原雅史だ。 「おっ、おはようございます……」 しまった。 また、やってしまった。 わたし、こんなに酒癖悪かった!? 恐る恐る自分の体に手を伸ばしてみる。 あ……やっぱり。 何も。そう下着すら身に付けていない。 シーツを少し捲ってみると、胸の膨らみに無数の赤い印。
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