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俺は愛良の隣に座った。
凉太「落ち着いた?」
愛良「…うん。ごめんね。」
凉太「何で謝るんだよ。」
愛良「あたしのせいで楽しい雰囲気が台無しになっちゃったよね…。」
愛良はシュンとしている。
凉太「そんなことねぇよ。乗りたいものに乗ればいいんじゃん?無理しなくてもさ。」
愛良「凉太も結衣奈たちと行ってよかったのに。」
愛良は申し訳なさそうな顔をした。
せっかくの修学旅行だっていうのに、無理して苦手なアトラクションに乗って気分が悪くなって…
そんなの可哀想すぎると俺は思った。
凉太「なあ、愛良はどのアトラクションに乗りたい?」
愛良は目を見開いて俺の顔を見た後、俯いた。
愛良「あたし、シアターでショーが見たいな。」
凉太「ショー?」
愛良「…いや!ショーなんか見たくないよね?絶叫マシーンとかのほうがいいよね!」
愛良は慌てて取り消した。
…ショーか。悪くないな。
凉太「…いいよ。行こう。」
俺は立ち上がった。
愛良「…え?いいの?」
愛良は驚いているようだ。
凉太「俺も絶叫マシーンより、落ち着いて見れるもんの方がいいからさ。」
愛良の表情がみるみる明るくなった。
愛良「ありがとう!」
愛良も立ち上がった。
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