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?「終わった~~っ」
そそくさとペンをペンケースにしまう。
開いていた日記を閉じ、私は高さをつけてベッドに半回転グダイブ。
?「あうっ」
勢いで壁に右手をぶつける。
でも痛みは開放感補正により数秒で回復。
何はともあれ、今日の私の仕事はこれで終わった。
あの忌まわしき、日記とかいう課題から開放された。
?「寝よ寝よ……」
深夜2時。
疲れきった脳はもう動かない。
脳の疲れは全身に周り、まるで麻酔にかかったように意識を奪う。
私はそのまま眠りに落ちていった。
…………夢を見る。
見たこともない建物の前にいる。
それは洋風感漂うレンガ造りの、いわゆる館と呼ばれるもののよう。気付いた時にはそれが目前にあったという状況。
私はためらいもせずにドアノブに手をかけると、扉を開き中へと足を踏み入れる。
……アンティークなツボや家具や絵画が出迎える広間。
その端から奥に廊下が延び、幾つもの部屋の扉へ繋がっているのが確認できる。
誰かに呼ばれている……。ふとそんな気がして、そのうちの一つ、声が聞こえてくる部屋へと入る。
客間だろうか。そこは数人掛けのソファーとそれに見合う大きさのテーブルが置かれているだけの部屋。
……そこで思い出す。私は昨日もこの夢を見た。
昨日だけじゃない。一昨日も、その前の日もだ。
同じ夢を、何度も繰り返し見ている。
そして……私は何をしているんだろう。そう疑問を感じた瞬間、それまでの思考は何処かへ行き、朝を迎える。
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