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阿「で詩。なんでまた図書室でお弁当を食べてるわけ? ここは飲食禁止って、先週も言ったわよね。というか貼り紙に書いてあるわよね?」
詩「こ、これはお弁当じゃないもん……」
阿「は」
詩「エサだもん。わんちゃんの」
阿「どこがよ……」
心「間違ってないわ。私もそのつもりで作ったんだもの」
阿「……意味が分からないわ」
詩「私はわんちゃんなの!!」
心「そうよ。私のね」
阿「はいはい。あんたらの飯事に付き合ってる暇はないのよ。例えそれがドッグフードだとしても、ここで食べるなって言ってるの」
心「zzz……」
阿「寝る場所でもないって言ってるの!」
毎回律儀につっこむ阿美さん。……元気だねぇ。
今図書館に入ってきたばかりで暑いだろうに。
私だったら暑さで目眩で倒れてるよ。
阿「心、大体あなた図書委員でしょ。あなたが詩を注意しなくてどうすんのよ」
心「……詩は特別だもの」
阿「勝手に例外を作りなさんな。詩を甘やかすんじゃないの」
詩「私も家にいたってヒマなんだもん……。ここなら漫画読めるし。涼しいし」
心「わざわざ食堂に移動するのは面倒だわ。どうせ私は食べないし」
阿「あんたら……ほんとに好き勝手してるわね」
詩「もー。心ちゃん、アミノさんがうるさい」
心「あの日なんでしょ。だからイライラしてるのよ」
詩「あー。アミノ酸の補給日だね。阿美ちん、私達の心配はしなくていいから早く補給してきなよ」
阿「……意味わかんないこと言ってんじゃないわよ。私は学生会の副会長として、クラスメイトの2人の非行を正そうとしてんの。つべこべ文句言うなら、あんたらの図書館利用を禁止させるわよ。……あ、そうね。ここあんまり人が来てないようだし、担任と相談して、図書室自体を閉鎖させようかしら」
詩「それは私達に死ねということですか……!」
心「横暴ね。悪魔だわ」
詩「アミノ酸が足りてないからだね」
阿「あっそ。これだけ言っても改めるつもりはないのね。なら本当に担任に……」
詩「わわ、わかったよ……! 明日からここでお弁当食べるのやめるよ。もっとちゃんとするから!」
阿「……なら。少しは私の言うことも聞いてくれるかしら」
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