第4章

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第4章

病院前バス停、そこにはバスを待つ数名の姿があり、少年の姿もそこにあった。 少年はバスを並んで待つ列の中頃におり、子連れの女性と老人がいた。 少年はポケットに突っ込んでいた携帯を取り出し、時刻を確認する。 11時50分、ということは後8分程でバスが到着するハズだ。日本のバスは定刻通りに着くと世界的に評価されており、遅延が出たとしても2.3分くらいだろう。 後8分…少年は考える。 さっきは頭に血がのぼっていたため冷静に考えることが出来なかったが、時間が少したって頭も冷えた。多少は落ち着いて物事を考えることが出来るだろう。 先ほどの由花のことを考える。
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