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少年は青年になり、
青年は少年の日の事を思い出す。
青年が少年だった日のことの話だ。
とある少年は学校指定の制服を着て、
通いなれた中学校の通学路を一人歩いていた。
眩しい
眠気まなこに刺さる朝日は
いつにも増して数段強い。
今日の朝はいつもより早く起きてしまい
やる事もないので早めに登校することに
したのだが…慣れないことはするもんじゃないな、と少し後悔する。
今更になってまぶたが重くなり、
そのせいで体が重く感じてくる。
(ダルい…もう帰りたい)
二度寝すればよかったなと思いながら
怠惰に歩いていく。
「お、めずらしいじゃん」
少年の背後から声
しかし少年は声を無視し歩く。
「無視かよ」
バシ
少年は背中を軽く叩かれた。
「いてーよ、叩くこたあないだろ」
少年は後ろを振り返り
声をかけ、背中を叩いた人間に
抗議の目をむける。
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