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買い物を終え、遅めのランチ。
いつものカフェのお気に入りのソファー席。
美味しそうなカニトマトクリームスパゲティをフォークにまいて、
今まさに頬張ろうとしたその時。
「ミツハちゃん、僕のこと好きじゃないでしょ?」
青天の霹靂、寝耳に水。
「ん」
驚きのあまりそのままダイブしていったスパゲティが絶妙に絡み合い、口の中で溶けていく。
ぶっちゃけて言ってしまうと、口に詰め込みすぎて言葉を返すことが出来なかっただけだったりするのは内緒。
「そ、うだよね…。はは、うん、わかってたんだ。
でも、目の当たりにするとあれだね。
…ごめん。今日は俺、もう行くね。」
じわり、と涙を浮かべて目を伏せた彼が伝票を持って立ち上がる。
「んぐ、待って、私半分払うよ」
慌てて飲み込んで言ったものの、困ったように笑う彼。
「…最後くらい彼氏らしいことさせてよ。ミツハちゃんはゆっくり食べてきて。じゃあ、バイバイ。」
私の頭をポンポンと叩いて、彼は去って行った。
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