悪夢の再来

13/35
前へ
/35ページ
次へ
「・・・あれね、勝に対する言い訳なんだ。」 思わず口から飛び出た嘘。 そして敵であったはずの彼に、私は不自然な程に明るい笑顔を見せた。 「勝、結婚してるのに私の心配ばかりするんだもん。 だから、もう彼氏がいるから心配ないよ・・・って。」 優の顔を見つめ反応を伺う。 すると彼は、私のその言葉を聞き小さく溜め息を吐いた。 「仕方ねぇよな・・・。 勝の奴、今でも都那の事が好きなんだから。」 「・・・えっ!?」 薄々は気付いていた。 だけど私たちはあの日、ちゃんとけじめをつけたはずなんじゃ・・・?
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加