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元々勝は本家である“桔梗”で板前の修業に就いていた。
その時にオーナーの山本さんの一人娘である今の奥さんと出会い、そのままなりゆきで付き合う事になったようだ。
そして跡継ぎが欲しかった山本さんは、将来的に店の経営を任せると約束するのと同時に勝と娘さんとの結婚を提案した。
「一応付き合ってた訳だし、全く愛情がなかった訳じゃないだろ?
でも、お前の事はずっと忘れずにいたから・・・。」
順風満帆な勝の将来を狂わせたのは私。
私と再会したせいで、勝の気持ちは家庭より私に動きかけた。
そしてその気持ちを、勝は優に素直なまま話したのだと言う。
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