悪夢の再来

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まだ花びらの残る螺旋階段を上り店内へと入っていく。 そして両家の親族に深々と礼をし、再度「この度はおめでとうございます」と祝いの言葉を告げた。 「お待たせしてすみません。 パーティーの準備が整いましたので、準備がお済みの方から駐車場へお越し下さい。」 私の本当の仕事はここからだ。 ブライズメイドとして人前式の進行に一役買ったが、これからは両家の親族への対応とホールスタッフとしての業務がある。 「今日は2人のために、本当にありがとう・・・。」 そう声を掛けられ振り向くと、真乃ちゃんのお母さんは感動の涙を流していた。 そして斗真の両親も、「これからも2人をよろしくお願いします」と丁重に頭を下げてくれる。
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