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両家の親族を駐車場に誘導し、私は厨房にいるアヤの元に向かった。
アヤはスーツの上着とネクタイを外し、その上にエプロンをして優と共に厨房に立っている。
「運んでいい料理、ある?」
カウンターに並べられた大皿の料理を覗き込み、料理の手を休めない彼の返答を待つ私。
「あぁ・・・、揚げ物とサラダはもう運んでいいよ。
あとは薫子に運んでもらうから、都那は今後の事もあるんだから少し休め。」
働き続ける私を気遣い、アヤは優しく声を掛けてくれる。
だけど今は、当然休んでいる暇なんかない。
「そんな事言ったって・・・!!
こんなにいっぱいゲストがいちゃ、すぐに料理がなくなっちゃうでしょ?
今日スタッフなんだし、私の事もいいだけこき使っていいよ!」
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