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「難しい調理は大体終わってるから、あとはほとんど盛り付けだけなんだ。
悪いけど、30分くらい優の補佐に入っててもらえるか?
できた料理は薫子か愛ちゃんに運ぶよう頼んでおくから・・・。」
アヤは優に声を掛け厨房から出てくる。
そして私に「頼むな」と告げ、駐車場のカクテルブースへと急ぎ足で向かって行った。
「さて・・・。」
私は厨房に入り優に声を掛けた。
「ねぇ・・・、私は何を手伝えばいい?」
優は調理の手を止めず、ゆっくりと顔だけ私の方を振り向く。
そして指示を出すかのように、調理台の上に並べて置かれていたバケットのスライスに視線を向けた。
「んじゃ、バケットの上に具材を乗せてってよ。
カナッペくらい作れるだろ?」
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