一人

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インターチェンジを降りたところから悠院町は見渡すことができ、 街と田畑、 そこに立ち上る湯煙は観光者にとって、 これからの旅を期待させる 情景となっている。  また、 県庁所在地より鉄道を利用しての来町も、 違った視点からの 情景を楽しませてくれる。  急行で1時間にも満たない旅だが、 目線での都市から住宅街、 田園風景、 盆地ならではの左右から迫る山肌、 そして山奥に突如現れる、 クラシカルながら異国情緒も香る駅舎は、 まるで別世界に来たような錯覚さえ 思わせる。  この駅舎悠院駅正面から少し通りを進むと、 道は放射状に別れ、 それぞれの道に沿うように店や宿が立ち並ぶ。 そのうちの一方だけ、 交差点入り口に大きな鳥居が立ち見るものを圧巻している。
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