第1章

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翌日になって、冷蔵庫を見てみるとアレは12個に増えている。 不気味になってこのまま増えたら、どうなるだろう、と思って計算してみた。 およそ、6時間で倍になるとするならばこれから私の部屋はどうなるだろう。 ダメだ! 数式なんてさっぱり解らない! 兎に角、このままで行くと早晩部屋がプリン状の物体に占領される可能性を警戒しないといけない。 しかも、そのプリン状の物体を僕は食べてしまった。 そう言えば、身体が妙に柔らかくなっている感じがする。 肌触りが妙にぷよぷよしている。 指をしゃぶったら癖に成りそうな気がして必死に、美味しそうな自分の柔らかい指を舐めるのを我慢している。 色合いも妙に黄色くなって来た。 今や部屋どころか、家中が奴らに占領されている。 それにも増して、奴らと一つに成りたいと云う強烈な本能的欲求が高まって来るのを感じている。
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