重なる想いと二人が得たもの

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「うーん……、こんなに感情表現ストレートな人じゃなかったよね? どっちかっていうと、いつも余裕そうで何考えてるのかわからなかった……」 それこそが、いつも私が坂崎に振り回されてきた所以なのだ。 甘やかされるのは嬉しいけど、坂崎の豹変ぶりにまだまだついていけない私もいる。 「まあ、ね。 でも余裕に見えたのは虚勢張ってたのがそう見えてただけかもね。 仕事でだって、落ち着きのない上司になんて、誰もついてこないでしょ?」 「それはそうだけど……」 「それに、お互い素直になったから、今紺野とこうしてられるんでしょ。 変な我慢はもう止めた!」 「ちょっと!」 そう言うと、坂崎はくるりと体を反転させて、私をベッドに押さえつける。 「大人になると素直になるのは難しい。 だけど、本当に欲しいものを手に入れるためなら、なりふり構わず突っ走ることも必要だとは思わない?」
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