重なる想いと二人が得たもの

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自販機で冷たいカフェオレを二本買って、そのうちの一本をずっと眉間にシワを寄せたままの香に渡す。 「ん? なんでカフェオレ? あんたブラック派じゃなかったっけ?」 そう言って私をじっと見上げる香に、一瞬にして何もかも見透かされたような気がしてバツが悪くなる。 「べ、別に。なんか、月曜の朝ってだるいし。 糖分取って頭活性化しようかな、って……」 「……昨日そんなに疲れるようなことがあったの?」 「……ごほっ!!」 香に図星を指されて、カフェオレが気管に入って咳き込んでしまった。 「図星か。さっさと白状しなさい、ふたば」 ますます香は睨みをきかせる。 「わ、わかった。 単刀直入に言うと、私坂崎と付き合うことになったからっ!」 香の反応が怖くて、閉じていた目蓋を開け、視線を香に戻すと、香はぽかーんと口を開けたまま固まっていた。
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