キミは未来を見据えているか-2

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「……そうですね。 一度ゆっくり話してみます」 ようやく斉藤さんから微かな笑みが零れた。 いつか、通じ合えたらいい。 すれ違ってきた年月の分、時間はかかるかもしれないけれど。 斉藤さんにも過去を克服して欲しい。 私は心からそう思った。 「……でも、紺野さんにも通じることですよね? この先、坂崎課長と結婚なんてことになったらどうするんですか?」 全く邪気のない顔で萌乃ちゃんがそう尋ねる。 「そうっすよ! まさかあっさり辞めます、なんて言わないっすよね!?」 「ひやぁっ!?」 ダンッッ!! と大きな音を立てて、ヤノケンがこちらへ身を乗り出してきた。 私はその勢いに気圧され、持っていたビールをテーブルに溢してしまった。
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