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「香……」
「幸せになるのよ、ふた……」
「紺野さん、おめでとうございますっ!!」
「ちょっ、ダメですよ矢野さんっ!
ちゃんとノックしな……。
キャー!! 紺野さん、すっごくキレイ!!」
香と二人でしんみりとしていたところに慌ただしく入り込んできたのは、ヤノケンと萌乃ちゃんだった。
「あんたたち、ほんっと相変わらずねぇー」
香は、いつものごとく騒々しい二人に苦笑いを浮かべている。
この二人、よく一緒にいるようだけど、少しは進展してるのかな……?
「紺野さん、本当に素敵です!
いいなあ、『六月の花嫁』憧れちゃう……」
「え!? 萌乃ちゃん、結婚願望アリ?
何なら僕と……」
「聞こえません!!」
萌乃ちゃんはピシャリと一言。
その言葉に、ヤノケンはがっくりと肩を落とした。
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