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｢でも、残念でしたね。
せっかく素敵なお庭なのに……｣
｢あ、僕もガーデンウエディングって初めてで、楽しみにしてたんっすよ。
将来の参考にしたかったなぁー｣
ね？ とヤノケンが萌乃ちゃんの顔を覗きこむと、萌乃ちゃんは今度は真っ赤になって俯いてしまった。
……え？ やっぱりこの二人！？
｢あら？ でも雨は止んだみたいよ、ほら｣
香の声に思考が遮られる。
窓辺に視線を向けると、確かに雨は上がり、さっきよりも空が明るくなっていた。
｢今からならまだ準備間に合うんじゃない？｣
｢どうだろ……｣
皆の表情が期待と共に明るくなっていく。
｢俺がホテルの人に聞いてきますよ！｣
そう言ってヤノケンがドアノブに手を伸ばすと、トントン！ と軽快なノックの音が控え室に響いた。
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