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祐の唇が、額から目蓋、そして唇へと滑り降りてくる。
祐のキスを受けながら、私はこれまでのことを思い出していた。
仕事のライバルとして、ずっと祐と張り合っていた日々。
二人顔を合わせれば言い合いばかりしていた。
それが、たくさんの新しい出会いの中で祐の本当の姿を知って、いつの間にか彼に恋をして……。
二人が出逢ってからの日々が早回しのように頭の中を駆け巡っていく。
祐の唇が離れたのに気づきそっと目蓋を開けると、私のことを愛しげに見つめる祐がいた。
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