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ローブとリーファは、彼の背後に横たわる無限の戦死者と、その数倍の嘆く人々を見た。
戦争は、国益の防備や防衛などの名目を含む一部の人々の利欲のために行なわれ、シ・ルシオンの背後の人々を犠牲にした。
だが彼は言った。
戦う以上は、勝たねばならない。
戦争の是非と勝敗は別、という考えだった。
「ホルツザム軍に、オデュセウスという若い騎士がいます。
七年後、彼が川を渡って砦を攻める時」
そこで彼女は言葉を詰まらせた。
氷壁の中の彼女は、苦痛に顔を歪ませていた。
「シ・ルシオン、彼を殺して下さい。
そうすれば彼は、あなたの馬車になるでしょう」
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