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船が魔界門へさらに近付く。
すると、魔界門の中央に亀裂が走り、その隙間からどろどろとした黒い霧が漏れ始める。
もはや魔界門は、見下ろすほどに近くまで来ている。
「こじ開けよ!」
マイクラ・シテアは、狂った様に叫んだ。
その時、船の巨体を、真っ赤な閃光が串刺しにする。
船がふと止まる。
野望に向けて止まるはずのない船が、なぜか止まった。
マイクラ・シテアは、一瞬何が起こったのかわからない。
しばらく呆然とする。
そして気づいた。
「ドバイルめぇえぇえええ!」
船が、轟音と共に砕け散った。
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