第1章

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コクピットの中では疲労が濃い。颯も結弦も頭を垂れて息を荒げる。 しかし充実感がある。満たされている。息を荒げる颯の口元は笑っている。 頭を上げ、仰向けになる。途端に眠気が襲ってくる。ヘッドセットを外す気力もない。 眠りに落ちる瞬間、ふと結弦の声が聞こえた気がする。 ――ありがとう、と。
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