未知の領域

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もうすぐ絶頂を迎えようとしたその時、ピンク色だったチャットルームのカラーがカチッという自動更新の音と共に黒へと変わる。 そして再び、チャットルームの状態が“待機中”という表示に変わった。 ―――は・・・?嘘でしょ・・・!? イク寸前に逃げられた。 股間には真っ黒な玩具。 そして画面には、“閲覧者”の人数が少しずつ減っていく様子・・・。 私はパソコンのマウスに手を伸ばし、黒く染まったチャットルームを恨めしそうに眺めながら“退室”と書かれたボタンを押した。 モニターの画面が切り替わり、また大勢の女の子の写真が並ぶトップページへと戻る。 これでもう、誰にもこの姿を見られる心配はなくなった。
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